『常識とも思える事もまず疑う。それって本当に今したい事か?』
さて、
前回投稿でリスクは人によって違う事と、そもそもリスクってなに?という事にも触れました。まだ見てない人はこの記事の前に前回投稿をご覧ください。
では、今回は人によって違うリスクの中でも唯一共通ともいえるリスクの話と僕が実際に投資をして実感した話について。
唯一共通のリスクとは?
『時間のリスク』です。
どういうことか?というと、そもそも投資というのは原則があり公式があります。こちらも過去に記事を書いたのですが、この公式から外れるお金の増え方はしないし、もしするような話を聞いたら真っ先に詐欺を疑った方がいいでしょう。
投資で利益を出すには時間が必要です。もし時間を短縮させたい場合は利率の高い商品を使う必要があります。
高い利率の商品については、吸収できるできないが人によって違うとお伝えしてきましたが、あとは時間なんです。
その時間を使って得れる事はいったい何なのか?
その時間を使う事で逆にできなくなることはなんなのか?
時間は等しくみんなが同じ量を持っている財産です。でもどう使うかによってその質は変化します。つまり不確定要素、リスクです。
その時間をどう使うか?
ここで僕が実際に体験した投資の話を例に挙げてみます。
僕が投資を始めたころ、海外の投資ファンドというものに興味を持ちました。
ファンドというのは、決まった金額を投資して自分にかわってプロの投資家(ファンドマネージャー)に運用をしてもらう、というもの。日本の投資信託です。日本と違う所は、彼らは成果を出すことでその一部を手数料として受け取り自分の報酬を上げる。実績を積むとヘッドハンティングされ、もっと大きな運用額を扱う所に移ったりする。成果報酬型が多いようです。日本では企業に勤める給料制のところが多く、少し物足りない成績になっていますが。
つまり、運用をプロに任せる事で、手数料こそ高いが失敗のリスクも抑えられ時間もできる。これこそ投資の醍醐味。お金を使って時間を買い後は待っていたら増えるんだ!!!
こんな良い事はない!!!
となって始めてみた訳です。
その後ネットで調べると「分散投資が常識!」「一つのカゴに卵を盛るな!」など自分がやった事の正しさを助長する情報がどんどん流れてきます。
完全に有頂天というか、得意気でとても満足感が溢れていました。
だって大変な仕事をしているときにもプロが自分のお金を増やしてくれているんですよ?これはすごい!すごい!!
・・・となっていたら今この記事は書いていないわけで。
結局数年たってから気づくわけです。確かに増えます。が、その運用中お金はロックされるわけです。しかも、増えると言っても1年で何倍とかではないわけで、2倍となるだけでも数年かかる。4年くらいかな?
100万円が4年で2倍。確かにいい成績で文句はないはずです。
ですが、これでは例えばサラリーマンの生涯年収2億円とするなら2億円を達成するのに何年かかるのでしょう?
約30年で2億円達成?!当時20代半ばだったから60歳手前で達成か!
う、うれしい。うれしいけど、それってホントに自分のしたいことだっけ?
ここでやっと気づきます。
この投資は優良な投資手法だけど、少なくとも当時の僕にはマッチしない投資。
そうなんです。良い投資手法も万人にとって良いと呼ばれる投資手法でも、自分の時期やステージによって違ってくる。
キーワードは時間。
年齢の若いうちに、もしくは現役で働いているうちに、今回みたいなファンド・日本で言うなら投資信託は僕としてはむしろ毒薬です。
・まとまった資金の時間的拘束
・投資機会の減少
・投資の勉強の減少
・心理的な気のゆるみ
などなど。
時間がある事で起こる不確定要素、その時間をどう過ごすか、によって将来の結果が変わるという視点から言うと、先にファンドを使う事の危うさはわかっていただけると思う。
自分がファンドを使い、時間をお金で買っているときに、周りの同世代の投資をやっている友人はどんどん様々なリスクの高いとされる投資をやったり、自分に自己投資をして技術を磨きお金を作る努力をしていました。
どちらが良いかは、それぞれあるかと思いますが、少なくとも友人たちは充実していて、リスクの高いとされている投資はいくつかは成功をおさめ、僕よりも早くもっとまとまったお金を作ることに成功していました。
僕はその姿を見てようやく自分の投資の失敗に気付いたのです。今は時間を使って(ゼロになったら働いてでも再起する覚悟)挑戦する時。資産を守ったり運用したりする時期じゃなく作っていく時期なんだ!
これをきっかけに(というか、この辺りでボードゲーム作製の構想が始まった気がします。)もっと自分がいますることはなんだっけ?やりたいことはなんだっけ?と問いかける日々が始まりました。
挑戦する事は将来的にうまくいくか不安になるから始める事ができない、というのはまさにこの時間のリスク・未来に対する不確定要素と言えるでしょう。
という事は、お金・投資・金融という事以外にも、自分のすでにしているお仕事についてもこの時間のリスクは存在して、という事は、僕が体験した投資のステージのように、実生活の中でもこの階段は存在して。
という事は、自分がいますることはなんだっけ?やりたいことはなんだっけ?と問いかけるといいと思います。システムの構築の勉強だったり文章の書き方の勉強だったりも大事ですが、どうでしょうか?今の自分のベストなタイミングでしょうか?自分に問いかけてみてください。そしてもう一度こう問いかけてください。
『本当に?』
その後僕は、リスクが高い、と世間的に言われている分野の投資を積極的に進めるスタイルに切り替えて、再現できるか?と言われたらほぼ無理と思われる方法でファンドだけなら30年かかっていたであろう期間を大幅に短縮することに成功しました。
時間は有限でみんなが唯一共通に持つ財産です。
その時間をどう使うか?は最強のリスク回避です。
【あなたはなにに時間を使いますか?】
この記事へのコメントはありません。